PMSとは生理前症候群とも良い、生理の始まる3から10日前くらいから現れる心や体の様々な不調のことです。その症状は、お腹の張り、下痢、便秘、頭痛、乳房の張りなどの体の不調や、抑うつ症状、イライラ、不安感、無気力などの心の不調まで、多岐にわたります。しかも、症状の程度もバラバラで全く出ない人から、日常生活に支障をきたす人まで様々です。
ホルモンバランスの乱れが原因と言われています。生理前にはエストロゲンの分泌が減少し、プロゲステロンが優勢になるためです。
そんなつらいPMSの症状を和らげる対策はいくつかあります。まず低用量ピルです。ピルというと避妊薬というイメージがありますが、実は元々はPMSの症状の軽減や重い生理痛の改善目的に開発された薬なのです。ピルは体のホルモンバランスを妊娠中と似たようにして排卵を抑制し、上記のような症状を軽減します。
それに、毎日の食生活の見直しも必要です。栄養バランスのとれた食事を摂ることです。豆腐などの大豆製品は特に摂取するとよい食品です。大豆には女性ホルモンと似た作用をする大豆イソフラボンがだけでなく、精神的症状の緩和に一役買うとも言われるマグネシウム、カルシウムなども含まれる、優秀な食材です。
それに、良質な睡眠、適度な運動、ストレスを溜め込まないなどの規則正しい生活も、PMSの症状を和らげることにつながります。